島根との県境に近い「県民の森公園センタ-」の北側に連なる牛曳山、伊良谷山、毛無山を縦走した。
3山とも1100m余りで同じような高さの山だが、登山口標高が既に800mを越えているので、
標高差としては300m余り。
梅雨の蒸し暑い、この時期にあって、涼しくて快適とさえ思える縦走ル-トだった。
今回の山行の目当ては、まず牛曳山のミヤマヨメナを見ること。
結果としてこの時期としては、願ってもない好天にも恵まれ、豊かな緑の中でミヤマヨメナの
大群生を堪能出来た。
牛曳山への登山道沿いや、3山の縦走路にはミヤマヨメナ以外にも多くの山野草が見られた。
時々すぐ向こうに姿を現す比婆山などの山並みと共に、多くの山野草が我々の目を楽しませてくれた。
牛曳山のミヤマヨメナ
5月の末から6月いっぱい。
ほぼ梅雨の間中、牛曳山の登山道脇にミヤマヨメナが咲く。
今回訪れたのは6/15日で、登山道両側に咲き揃った真っ白な花帯は、今まさに旬
といったところであった。
ミヤマヨメナ(深山嫁菜)は山地の日陰に咲くキク科の多年草。
野菊である。
別名はノシュンギク(野春菊)。
江戸時代以降造られたミヤコワスレ(都忘れ)はミヤマヨメナの花色の濃いものを選別した
栽培品種とか。
中腹の「牛曳滝」を過ぎた辺りから、ミヤマヨメナが目立ち出す。
進むにつれて、花の密度が増していく。
そして登山道の両側に花の帯となって、途切れることなく牛曳山の頂上辺りまで続く。
天まで続くのでは、とさえ思える白い帯は、まさにヨメナロ-ドと呼ぶにふさわしい。
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